・会社を辞めたいけど怖くて言い出しにくい
・自分が辞めたら周りに迷惑がかかるから申し訳ない
・会社を辞めた後の生活が不安…

転職が当たり前となった今でも、そのような悩みをお持ちの方は多いでしょう。
とくに30代で初めて転職する方にとっては、上司がどんな反応するのか怖い、今までお世話になった同僚や上司に申し訳ないという気持ちも沸くでしょう。
しかし、怖いと思う原因をはっきりさせれば退職の意思を言い出すハードルを限りなく小さくすることができます。
この記事では、退職の意思を言い出すのが怖い方への対処法を紹介します。
・あなたが会社を辞めるのが怖い原因
・退職の意思を言いやすくなるアプローチ
・「会社辞めます」を2年間我慢してようやく言えた僕の実体験
実はぼく自身も、「会社辞めます」の一言が言えずに2年間ブラックな会社で我慢しました。なんとか退職の意思を言えて今ではホワイト企業に転職できました。
これを読んでいるあなたも、大丈夫、会社は辞められます。



是非参考にしてみてください!
会社を辞めるのを言うのが怖い原因5選
会社を辞めるのが怖いという方は、主に以下のような不安や心配が原因です。
・上司の反応が怖い
・同僚に迷惑をかけて申し訳ない
・親から反対されている
・辞めた後に収入が減ってしまうのが怖い
・辞めた後に違う職場で上手く行くか不安
「会社辞めたい」と言うのが怖いのは、自分が辞めることで周りに迷惑掛けるんじゃないかと言うのが本質の原因です。
では、解説します
上司の反応が怖い
直属の上司との関係がうまくいってない場合、辞めたいを言い出すのはとても怖いでしょう。
そもそも会社を辞めたい原因が「上司との関係が悪い」という方もかなり多いです。
辞めたいなんて言ったらさらに関係が悪化する…だったら上司か自分かどちらかが異動するまでこのまま耐えよう…
このように我慢している方もたくさんいるでしょう。



同僚に迷惑をかけて申し訳ない
自分が辞めたせいで同僚に迷惑をかけてしまうのが申し訳ないというケースです。
常に仕事が山積みで残業続きの場合、自分が辞めたら他の同僚に仕事を引き継がなければなりません。
仲の良い同僚だとしても、自分が辞めた穴を埋めるのは良い気持ちはしないでしょう。
真面目な人ほど、他の人へ迷惑をかけてしまうのを気にしてしまいがちです。



親から反対されている
親から反対されるから辞められないという方もいるはずです。
現在の親世代では、「会社辞める=人生終わり」みたいな考え方も未だに根強いものです。
ぼく自身も、3年働いた会社を辞める時は「まだ早いんじゃない…?」と心配されました。
真面目で親との関係も良い人ほど、親からこのように反対されると、退職せずに我慢を続ける人も多いです。
辞めた後に収入が減ってしまうのが怖い
辞めた後も今の給料より減ってしまうのが不安という方もいるでしょう。
次の職場が決まっていない場合や、すでにいま家計がギリギリの状態は、なおさら不安になるはずです。
また、住宅ローンの支払いや子供の教育費など、何かとお金のかかる30代以上では、収入が減ってしまうとそもそも生活できないという事態にもなり得ます。
収入が減るぐらいなら自分が我慢すれば…とそのまま嫌な会社に居続ける人も多いでしょう
辞めた後に違う職場で上手く行くか不安
辞めた後の職場でうまくやっていけるか不安なケースです。
特に今まで転職したことない方は、新しい環境に飛び込むことを極度に恐れる傾向にあります。
新しい職場で新たな人間関係を築くのが面倒だという不安も浮かぶかもしれませんね。



辞めるのを言いやすくなるアプローチ5選
辞めるのを言い出しづらい原因が分かったら、対策を打てますね。
退職の意思を言い出しやすくなるアプローチ法としては、この5つがポイントです。
・転職先の内定を先にもらっておく
・繁忙期を避けて1~3カ月前に伝える
・上司にこだわらず言いやすい人に伝える
・個人的な理由を伝える
事前に対策をしておけば、退職の意思をきちんと伝えることができます。
順番に解説します。
転職先の内定を先にもらっておく
転職活動を先に進めて転職先を決めておけば、不安は小さくなります。
多少年収は下がったとしてとしても、今の職場に居続けて体調を崩すよりよっぽどマシですよ。
ちなみに退職する人のほとんどは、転職先の職場から内定をもらってから辞める人がほとんどです。
ちなみに、30代の転職活動期間の平均は2ヶ月程度と言われているので、
退職したい日から逆算して3ヶ月ほど前から転職活動を本格的に進めましょう。


繁忙期を避けて1~3カ月前に伝える
会社に残る同僚になるべく迷惑をかけたくないなら、1日でも早く退職の意思を伝えましょう
僕の場合は、退職日の半年前に退職の意思を上司に伝えました。
会社側もあなたが抜けた穴を埋める対策を早めに打てるので、あなたが抜けた分の影響も最低限小さくすることができます。
真面目な方ほど、周りの同僚に迷惑をかけてしまうことを避けたいと思うでしょう。
上司にこだわらず言いやすい人に伝える
直属の上司との関係が良くない…という場合は、相談できる人に相談しましょう。
退職の意思を伝えるのは、必ずしも直属の上司である必要はありません。
その上の上司や、信頼できる別の部署の上司、もしくは人事部に伝えるのも有効です。
今の時代は退職代行会社もあるので、直接会社の人に言わなくても会社を辞めることも可能です。
辞めたいけど、会社に信頼できる人が1人もいない…という方は退職代行を活用するのもいいでしょう。



個人的な理由を伝える
退職する理由は、引き留めできないような個人的な理由を言いましょう。
例えば、
・妻の親の介護が必要になったので、今の働き方を続けるのは厳しい
・旦那(妻)が転勤になり家族同行するため
・病院から仕事を休むように診察が出た
このような「会社が解決できない問題」を理由にすれば、会社側も無理に引き留めすることはないでしょう。
【体験談】ぼくが会社を辞めた日
冒頭で触れましたが、ぼく自身も新卒で入った会社がとても苦痛でした。
毎日毎日、会社を辞めたいと思っていましたが、
「辞めます」の一言がどうしても言えず、2年間我慢してようやく退職の意思を伝えました。
ここでは僕の退職ヒストリーをご紹介します。
配属後から2年間毎日辞めたかった
新卒で入った会社はインフラ企業。いわゆる大手で名前を言えば誰でもわかるような会社です。



と、内定をもらった当時のぼくは割と本気で思っていました。
しかし入社して1年間の研修後、営業所に配属されてからは、想像してない現実が待っていました。
・毎日帰宅は21時~22時
・残業月平均40時間~50時間
・威圧的で怖い上司に怯える日々
・クレーム処理の仕事がとにかく苦痛
こんな感じのブラックで、毎日会社辞めたいと思いながら過ごしてました。
土日でも頭の中はつねに仕事のこと。ミスしていないか気がかりで、休息なんてまったく取れませんでした。
つねに頭痛で頭が重い、会社に行こうとすると動悸がしていました。
さすがにヤバいなと思って心療内科に行き、不安に効く薬をお守りのように肌身離さず持ち歩いていました。
(こうして書くと、当時かなり追い込まれてたな自分…)
人生のレールから外れる恐怖…そして怖い上司Aさんの存在
それでも、なかなか会社を辞める選択に踏み切れませんでした。
今まで高校、大学、大学院、就活と失敗することなく、それなりに人生上手くいってたからです。
まさか会社を辞めるなんて想像もしていませんでした。
社会が敷いたレールから外れるのが、とても怖かったのです。
そしてもう一つの理由が、威圧的な怖い上司(以下、Aさん)の存在でした。
つねに不機嫌、怖いオーラを纏っていて、ちょっとミスしただけでも「ああ?」と威圧してくる、いかにも体育会系の昭和な人。
一緒に社有車に乗ったときも、その上司が気に食わない運転をしてしまうと、
「おい!!!」
と急に怒鳴られ、さらにぼくが委縮してまた怒鳴られる…という最悪な悪循環の始末。
もし辞めるなんて言い出したら何て言われるか…想像しただけでも本当に恐怖でした。
こんな感じで嫌で嫌で仕方なかったけど、自分を騙しながらなんとか耐えていました。
サポートしてくれた上司の存在
会社は嫌だし、上司Aさんはマジで怖いけど、職場の人には恵まれていました。
中でもお世話になったのが、直属の上司Tさんです。Tさんがいなければ、僕は本当に心を病んでいたかもしれません。
Tさんが営業所に来たのは、ぼくが営業所に配属されてからだいたい3ヶ月後。
当時すでに営業所業務が苦痛すぎて常に顔が死んでいたぼくを、いつも気にかけてくれました。
・もめてるお客さんの訪問には必ず同席してくれる
・怖い上司Aさんとの関係が上手くいくように取り持ってくれる
・残業で帰りが遅くなった後、仕事の相談を親身に聞いてくれる
Tさんはキレ者で、理路整然と理詰めで考える人でした。
いっぽうでとても仕事に熱血な方で、部下のことを常に気にかけてくれました。
特に僕はこんな感じでメンタル弱っていたので、心配を沢山掛けたと思います
会社に行くのが本当に辛いときも「何かトラブルがあったら、Tさんに相談すれば大丈夫」と、自分に言い聞かせてなんとか出勤していました。
退職意思を伝えた日のこと
そんな感じで辛いながらもなんとか耐えていましたが、辞める決断をした日のことは鮮明に覚えています。
きっかけは、「業務改善研修」という研修制度です
自部署や他部署を巻き込んで業務改善を行い、PDCAを回し、その結果をお偉いさんの前で報告しなければならないという制度ですね。
もちろん、通常業務で残業地獄でもお構いなしです。この研修があるせいで、より多くの残業をしなければならない。
当然大学卒や院卒は求められるレベルも高いので、プレッシャーがすごい。
ぼくの同期や一つ上の先輩は、同じような過酷な業務環境で、バタバタ辞めていきました。
当時僕は入社3年目。
通常業務も残業続き、上司も怖いし、当直業務もあって生活リズムは崩れるし、とにかく会社に行くのが苦痛でしかありません。
ある日直属の上司Tさんから「そろそろ業務改善研修の時期だけど、どうする?」という話が出た時点で、ぼくの心は完全に折れました。
これは、もう、無理。
上司Tさんには、「もう無理です。会社辞めます。」と、はっきり伝えることができました。
会社辞めるのが怖いなんて言っている状況ではない。



上司Tさんも全てを理解してくれていて、とくに引き留めもなし。
やっとこの会社を辞められる。その日の空は、とても晴れやかに見えました。
あなたがいなくても会社は回る
あれだけ辞めても大丈夫か悩んでいましたが、「辞めます」と伝えた後はとても心はスッキリしていました。
心配だった転職活動も、約2ヶ月ですんなり終わりました。
実際に次の職場に行くまでは不安はありましたが、今となっては、あの決断は正解だったと思います。
まとめ:あなたがいなくても会社は回る!我慢せずに辞めよう
会社を辞めるのを言い出しづらい方は、おそらく真面目で周りにの人にも気を遣う性格の方が多いと思います。
ただ、精神的に辛くて我慢しながら働いているのであれば、それは退職のタイミングのサインかもしれません。
会社にとってはあなたの代わりはたくさんいるけど、あなた自身の代わりは一人もいませんよ。
退職を言い出しづらいのであれば、その原因を深堀して対策を立ててみましょう。
会社を辞めるのは逃げではありません。周りは気にし過ぎず、退職を検討してみてください。
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